
「朝礼」といえば「朝から退屈な話を聞かされる」「早く終わって欲しい」「マンネリ」といったマイナスイメージで語られることが多いようです。
たしかに、朝礼の大半はつまらないものかも知れません。
でも、朝礼はそれで良いのです。
朝礼自体つまらなくても、習慣化することで次第に「組織のまとまり」を作ってゆく効果があります。
多くの経営者が「うちの朝礼は毎回同じような話しかしないし、社員はきっとウンザリしてるんじゃないかな」と苦笑いされます。
でも、朝礼が面白いものでなければならない理由はありません。
(実際に、ある会社では朝礼のマンネリ化を防ぐためにあれこれと奇策を打ち出したものの、やがて手詰まりとなり、結果的に朝礼自体を止めてしまった事例もあります。)
朝礼は、全従業員が同じ場所で同じ話を聞く唯一の「集団活動」の場です。
これだけでも、朝礼を行う大きな意味が存在します。
週1回、もしくは2週間に1回の実施でも構いませんし、経営者が毎回示唆に富んだ話をする必要もありません。
もし話すことがなければ「今日は特にありません。一日ベストを尽くしましょう!」と短く終わらせるのも良いでしょう。
特に、現在のコロナ禍でリモート会議や時差出勤が定着する中、朝礼は内容が素晴らしいか否かではなく、従業員一人ひとりが顔を合わせること自体に価値があると認識し、ぜひ継続いただきたいものです。