
昨今、従業員とのコミュニケーションの重要性について、強く意識されている経営者が多いようです。
大変良い心掛けではあるのですが、1点ご留意いただきたいことがあります。
それは「上位役職者を飛ばして、直接従業員とコミュニケーションをとるべきではない」と言うこと。
経営者が幹部や役職者を飛ばし、直接従業員とコミュニーケーションをとることで、従業員は徐々に社長にロイヤリティ(忠誠心)を抱くようになる一方で幹部や役職者の存在を軽んじるようになります。
従業員が「自分は直接、経営者とコミュニケーションがとれる存在」と思い込んでしまうのです。
このような状況は幹部・役職者が社内で機能しなくなるばかりか、幹部・役職者自身の成長機会も奪われることになります。
社内で幹部や役職者の存在が薄まれば、その反動で社長への負荷は確実に高まり、やがて会社が弱体化する可能性もあります。
経営者の社内コミュニケーションや信頼関係を深めるべき対象は、まず幹部や役職者であることをご認識ください。