
商品やサービスの提供が遅ければ、お客さまは不満を募らせます。
やがて「あの店は提供が遅い」という印象が残り、離客が拡大する可能性もゼロではありません。
店舗のクレンリネス(毎日の掃除)、料理内容のクオリティ維持、効果的な販促など、お店の日頃の大変な努力や取組みも、提供時間が遅ければ、残念ながらお客さまに評価されないのです。
多くのお客さまは、入店前に店内滞在時間をザックリと想定しています。
例えば、飲食店に入店したお客さまは、想定時間より早く提供されればゆっくり味わえますし、提供が遅ければ、時計を見ながら食事をすることとなり、飲食を楽しむ余裕がありません。
リピート客の定着に課題のあるお店は、自店のサービス提供時間がお客さまを満足させていない可能性について、一度疑ってみてはいかがでしょうか。
まずは自店における現在の提供時間を調べた後、遅いと分析できた場合は目標提供時間を定め、何分間短縮できれば良いのかを、経営者・スタッフ全員で共有してください。
その後、仕込み時間や調理場内や店内の立ち回り動線、スタッフ役割、店内オペレーションなど、提供時間の短縮に向けた改善点の洗い出しと実践に取組む。
店舗ビジネスは「お客さまが持っている時間の一部をお預かりしている」ことを意識いただく必要があるのです。