
貴方の店舗の近くに競合店がある場合、競合店よりも高い価値を提供し続けなければ、お客さまを自店へ誘引することは出来ません。
その際に、競合店と比較してどのポイントで自店は勝負するのかを決める必要が出てきます。
いわゆる、差別化戦略ですね。
差別化を考えるポイントは、商品・サービス・品揃え・接客・価格など、様々ありますが、1つご留意いただきたい点があります。
それは、競合店の優れているポイントに対して、自店も同レベルに持ち込むことに努力することです。
引き分け狙い、と言っても良いでしょう。
しかし、これでは折角の努力も、お客さまは高い価値として受け止めてくれません。競合店と同じレベルですから、当然ですよね。
サッカーの勝ち点をご存知でしょうか。
勝ちは3点、負けは0点、引き分けは1点、です。
では、サッカーの勝ち点の考え方を、競合店との差別化戦略に置き換えると、例えば、価格・商品・サービスの3つのポイントで競合店と同レベル(引き分け)に持ち込めたとしても、「1点+1点+1点=3点」の価値しか、お客さまへ訴えることが出来ません。
しかし、価格は競合店に劣るとしても、商品とサービスの2つのポイントを高めることができれば、「0点+3点+3点=6点」の価値をアピールすることが出来るのです。
サッカーの勝ち点の考え方を店舗経営に置き換えることは少し強引なのかも知れないのですが、ここでお伝えしたいのは、引き分け狙いを目的とした努力をするよりも、ある程度負けているポイントを容認してでも、ストロングポイント(強み)を磨いた方が、結果として、店舗力は高まる、という点です。
競合店対策の考え方として、参考になれば幸いです。