
飲食店でたまに見かける「おまかせ(定食/セット)」メニュー。
私の場合、メニューにあれば、結構な確率でオーダーしてしまいます。
「おまかせ」メニューを思わずオーダーしてしまう理由は、下記3点のいずれかに
該当するのではないでしょうか。
①特に食べたいものが決まっていない
②提供される内容がわからないため、楽しみ(楽しみ8割/不安2割 くらい?)
③コストパフォーマンスの良い内容を期待してしまう
そして、あともう1つ、意外と多いオーダー理由があります。
それは、④他人に「決めてほしい」、です。
人は毎日、多くの些細なことを含め、実は「決める」作業を行っています。
(その日着る服を決める、スケジュールを決める、夕食の献立を決める、買い物するものを決める 等々)
そのような日々を送る中、外食時のようなリラックスした状態の時は、お店に「決めてほしい」という心理が
働く場合も多いのです。
さて、この「おまかせ」メニューですが内容を工夫することで、お客さまが喜ぶだけでなく
実はお店と仕入れ先も喜ぶ、「三方よし」のメニューになることをご存知でしょうか。
※「三方よし」とは、近江商人の心得のことで
良い商売とは①売り手と②買い手が共に満足し、おまけに③社会貢献もできること、とした言葉。
その工夫とは、日々の食材管理の中で、消費期限が近くなってきたものを「おまかせ」メニューで使用し
良心的価格で提供することです。
そうすれば、店内在庫の回転率も改善され、常に鮮度良い食材を仕入れることができるようになります。
この循環が、おトクに鮮度の良いものを食べられるお客さま、不良在庫に悩まされず常に鮮度の良いものを扱えるお店、
受注が増える仕入れ先、の3者がメリットを得る「三方よし」となるのです。
特に在庫管理に悩まれているお店は、一度検討されてはいかがでしょうか。