
~新メニューを開発する際に重要なことは、「売りたいもの」を考えるのではなく、お客さまに「売れるもの」を考える~
この顧客ニーズを最優先に考える思考は、現在の店舗経営において大変重要と言えます。
但し、この考え方について、私は少し物足りなさを感じます。
当然、店舗経営者はその道のプロを自称されている方々です。
そのプロの方々が、お客さまに売れそうなものを新たなメニューとして開発することは、大して難しい仕事ではないと思います。でも、これでご自身がプロとして「新メニューを開発した!」と胸を張れるのでしょうか。
それよりも、ご自身が本当に「作りたいもの」「売りたいもの」を決めた上で新メニューとして開発し、その価値や感情をお客さまに如何にして伝えるかを試行錯誤してゆくことこそ、本当のプロとしての新メニュー開発であると私は考えています。
お客さま第一に捉われすぎると、どうしても「迎合意識」が先行し、商売への能動的なアクションが損なわれやすくなります。
従って、お客さまに受け入れられることへ全ての意識を傾けるのではなく、やはり経営者が自信を持って考えた新メニューをお客さまへ力強くアピールしてゆく心意気は持ち続けていただきたいと思います。