
顧客の話をメモすることは、情報の記録や整理が図れるだけでなく、更に効用を得ることが出来ます。
得られる効用とは、顧客はメモをとられることに対して自分が尊重されていると感じることから、双方の関係を良好にする点です。
また、顧客に対して話の先を促す効果もあることから、商談自体が活性化・充実化することも期待できます。
一方で、メモをとると逆効果になる場合もあります。
それは、顧客が機密性の高い情報を話すタイミングです。
顧客が機密性の高い情報を話す背景として、相手に信頼を寄せていることが考えられ、また情報自体の価値も大変高いものであるケースが多いと言えます。
但し、顧客は話をしている内容を自社内に知られたくないため、相手がメモをとろうとした瞬間に警戒してしまい、その結果、貴重な
情報を逃してしまう可能性があります。
従って、商談時はメモをとるかとらないかの判断を顧客の話しぶりやしぐさから瞬時に行い、機密性の高い情報をヒアリングする際は
決してメモをとらずに、顧客にリラックスして話していただく雰囲気つくりに取り組まなければならないのです。