
阪神間の高級住宅地に立地する、とある洋菓子店。
1番人気商品の苺ショートケーキが1つ約千円と、比較的高額な価格設定にもかかわらず、連日夕方には売り切れです。
来店されるお客さまも近隣地域の住人だけでなく、片道1時間以上をかけて遠方からわざわざこの苺ショートケーキを買いに来る方もいる程の超人気店です。
このお店が多くのファン客を魅了し続けているのには、理由があります。
果物は契約農家から仕入れた厳選品を使用、特殊なオーブンで手間暇をかけて焼き上げる製造工程、また自店のケーキがいかに安全で美味しいのかを伝える広告展開…。
経営者は商品づくりとマーケティング展開に関する様々な部分に、しっかりお金をかけているのです。
一方で、商品の品質に直接影響しない物流費などのコストについては協力業者を厳しく選定するなど、常にコストダウンを徹底しています。
要するに、商品を「いくらで売るのか」だけでなく「どの点にお金をかけるのか」と「どの点を節約するのか」について考え抜き、実践することで、高い売上に加えて「高い収益を生み出す」ことにも成功しているのです。
この思考は、高収益構造を構築できているあらゆる事業者の共通点、と言ってよいでしょう。