
利益を出し続けることは大切です。
しかし、その利益を内部留保するだけでは次第に経営維持が難しくなります。
事業維持のためには、いつ何時困難な局面を迎えても倒産の危機に追い込まれないよう、経営体質を常に強固にしておくことが極めて重要であり、中でも将来に向けた「投資」は最重要事項です。
本日は、事業投資を行う際の順序について「4つの視点」に分けてお伝えします。
まずは「①現事業の強化」です。
現在の事業をさらに浸透・拡大させるための体制整備や、シェア拡大のための宣伝・販促費用の投資が該当します。
続いて「②新たな商品の開発」。
現在事業を行っている市場や顧客に対して、新たな商品を提供するための開発費用としての投資です。
現在の商品に改良を加えたり、または全く異なる商品を開発する等で新たな需要を創り出します。
その次が「③新たな市場への展開」。
現在の商品を新しい市場や顧客に提案してゆくための投資です。
例えば、卸事業者がユーザーへの直販を開始する際のルートの開発費や、新たな地域への販売や出店費用に関わる投資が該当します。
そして、最後は「④新たな商品を新たな市場で展開」する投資。
これまでの事業に頼らず新しい商品を全く未知の分野に参入する際の投資で、特に活性化している分野に参入することで新たな需要を大きく獲得することが期待できます。但し、新規参入は失敗確立も相応に高いことを予め覚悟した上で取り組まなければならないことは言うまでもありません。
なお、投資は「事業が立ち行かなくなってから行う」のではなく、業績が「好調なときに先行して行う」ことがセオリーであることを付け加えておきます。